2008.05.28
皆様こんにちは。
福武ホールのちょっと気になるところをご紹介する「福武ホールの歩き方」第5回です。
今回は福武ホールの“内”を歩きながら“外”を感じる、
ふとした瞬間をご紹介します。
一見すると無機質な印象を与える福武ホールかもしれませんが、
驚くほどに緑や光を感じられる建物になっています。
私のお気に入りは、階段の途中にある壁のすき間です。
昇り降りする度に、本郷通りに面したクスノキが目に入ってきます。
透けるような緑がきれいで、階段を使うたびにほわわんとした気分になります。
本郷通りの足元が見えますね。
今までご紹介した写真は、ホールの端にある階段ですが、
こちらは中央にある階段。
今度は上を見上げると、天井部分にすき間が。
こちらも立派なクスノキが繁っています。
建設の際、東京大学と本郷通りとの間にあるクスノキは残され、
また建物自体も、クスノキを越えない、地上2階の高さに抑えられています。
このことで本郷通りの緑の景観が守られたと言えるでしょう。
しかし、守られたのは景観だけなのでしょうか?
福武ホールのすき間から外を覗くたびに、
むしろ建物の方が、生い繁るクスノキに守られているような、
そんな感覚を覚えるのです。
[大城 明緒]