2008.02.01
福武ホールが完成間近です!
これからあの場所が、私たちの居場所になります。
建築が立ち上がっていき、こんな話を聞いていると、人がそこにいる様子がどんどんイメージできるようになっていきます。
あの空間を「つかう」最初の人たちになれることはとても幸せなことです!
私は「空間をつかう」ということを研究で考えています。
研究に役立つwebsiteという意味では、あまり汎用性がないかもしれませんが、こんなものがあります。
6年間住んだ仙台にある、せんだいメディアテークのサイトです。
ここでは、せんだいメディアテークという施設がどんな施設なのか、理念や、どんなサービスやプログラムが行われているのか、伊東豊雄さんが設計された建築の特徴などが記されています。
もちろん、カフェやミュージアムショップの紹介もあります。
更に、
「活動する」では、市民の活動がプロジェクトとして、或いは空間的に支援されることを説明しています。
また施設による支援だけでなく、それを成り立たせるためのボランティアの募集もここで行っています。
「施設をつかう」では、1階から7階までのスペースの紹介がされています。
天井高や可動壁、ライティングなどについても細かい説明があります。
市民に「つかわれる」ことが、この建築の幸せなのだろう、市民が「つかう」姿があって初めて建築として成り立つのだろうと感じてしまうwebsiteです。
福武ホールも、そんな風になったらいいなと秘かに思っています。
せんだいメディアテークは公共施設です。
でも、「公共」と聞いて一般に思い浮かべるような、誰でも入れるのに誰にとっても居心地はよくない、というイメージとはかけ離れています。
個人的には、「公共」というより「パブリック」という言葉のイメージに近いような気がしています。
たくさんの人たちの「私の居場所」になった時、そこは「パブリック」な場所になったと言えるのではないかと思っています。
せんだいメディアテークを色々に「つかった」結果、あの場所が私にとって「居場所」と思える空間になったのと同じように、福武ホールも多くの人たちにとって「居場所」になるのではないでしょうか。
[牧村真帆]