2008.01.17

【研究に役立つウェブサイト】楽してしっかり論文チェック。

今回の【研究に役立つwebサイト】は、三宅の座右の銘でもある「楽」から、「最新の論文は目の前(=Desktop)まで届けてもらおう!」をコンセプトに、海外大手e-journal出版社のalert機能をご紹介したいと思います。

三宅は、自分でも悲しくなるくらいにモノを忘れてしまう質です。

ものを忘れるのは三宅の性なので自分が悪いのですが、とはいえ、自分の中心的な研究分野であればまだしも、隣接領域や関連分野の小さな学会誌等、いちいちこちらから出向いていって確認していたのでは、面倒で仕方ありません。何より、効率が悪くして仕方がない、と思うのは僕だけでしょうか。(それでもインターネットが発達する以前に比べれば随分と楽になったはずなのですが)

また、面倒だという以前に、これは認知的にもあまりよくない状態だと言わざるを得ません。僕の敬愛するDr.Don Normanが「誰のためのデザイン?」の中で「覚えるという大変な作業の一部は、外界の方にまかせた方がいいのではないだろうか。」(P.119) と言っているように、専門の研究分野をはじめ、隣接領域や関連した領域の学会誌の動向をすべて把握しようとすれば、すぐにでもミスが起きてしまいそうです。

そこで。

覚えられないのならば、他の人に覚えておいてもらいましょう、という話です。

海外大手出版社のウェブサイトを訪れたことがある方はご存知かもしれませんが、一部の出版社のサイトでは、ログインすることで自分専用のカスタマイズを行うことが出来ます(ScienceDirectやLawrence Erlbaum等が山内研究室で関係のあるところでしょうか)。それぞれの出版社によって名称は多少異なるものの、"My Settings"(ScienceDirect)、"My Profile"(Lawrence Erlbaum)など、"My ~"の名称が多いようです。

今回ご紹介したいのは、これら個人向け設定サービスの中の、"alert"機能と呼ばれるものです。この機能、名前の通りalertしてくれる、神経張りつめてみはっててくれます。さすが機械です。忘れることもありません。出版社によって若干の違いはありますが、基本的には、自分の選択したキーワードをもとに、新しく出版される論文を24時間365日見張ってくれます。

昨今は多くの方が電子メールを毎日チェックしていらっしゃるのではないかと思いますが、ほとんどのサイトが提供するalert機能は、自分の登録したキーワードにヒットした場合に、メールでお知らせを送ってくれますので、まさに、勝手に覚えていてくれていて、自分の机(=DeskTop)まで届けてくれる訳です(中身は別ですが)。

メールの内容があたり!という内容だったりすると、ついついalert君をほめてあげたくなること請け合いなだけでなく、何故か論文までとても読みたくなることも必至です。ぜひ一度試してみてください。


ScienceDirect
http://www.sciencedirect.com/
Lawrence Erlbaum Associates
http://www.leaonline.com/

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