2007.12.06

【研究に役立つウェブサイト】先輩方の博士論文検索

 私は4月から博士課程に所属しています。

 博士課程に入ったら、まずは修士論文執筆の疲れを癒し、視野を広げ、社会を見つめなおし・・・。そんな密かな期待をしていたのですが、博士課程というものはそんなに甘くはありませんでした。入学早々やらなければならない大きな課題に直面しました。それは、”博士論文の目次構成”の作成です。

 修士論文で行った研究をどのようなポジションに位置づけ、論文をどのような方向性にもっていくかを明確化することでようやく次に今後行う研究が決まるわけで、その作業は早々に行わなければならないわけです。

 五里霧中・暗中模索の状況の中、東京大学付属図書館のWebサイトの中で”学位論文データベース”なるものを見つけました。


学位論文データベース
 東京大学で授与された新制の課程博士論文、論文博士論文を探せるサイト
http://gakui.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/cgi/BookMain.cgi?CHK_FILE=BOOK_DTL_SEARCH.htm

東京大学付属図書館
 東京大学付属図書館のWebサイト
http://www.lib.u-tokyo.ac.jp/index.html


 咄嗟に私は自身の研究でもある”幼児”を対象にした博士の研究が、東京大学においてどの位行われてきたのか、あるいは、どういう内容で行われてきたのか検索しました。小児科医学系の論文をはじめ、教育学部でも結構書かれていることに心強く感じました。そして、現在教諭として登壇されている諸先生方のお名前もチラホラ見え、強い興味を覚えて夢中でチェックしてしまいました。

 年代や学部により収録フォーマットが多少異なりますが、なんと、内容の要旨だけでなく、審査要旨まで閲覧可能となっています!しかも、そのコメントを行った論文審査委員の名も連ねているわけです。他人の成績表を覗き見するようなちょっとしたワクワク感!?いや、それだけではなく、当時の先生方の研究がどういう意味・価値があったのか、どういう評価で博士の学位に相当するのかが明確に書かれ、大変参考になりました。

 いつか私もこの論文データベースに掲載されることを夢見て日々精進していきたいと思います。


[佐藤朝美]

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