2007.12.12

【開催報告】Educe Cafe: 公民学 つながりの場のデザインを考える

先週の金曜日に、研究室でEduce Cafe (主催:NPO法人Educe Technologies)が開催されました。
UDCKから北澤先生、丹羽さん、砂川さんにおいでいただき、柏の葉地域のまちづくりとその中にうめこまれたつながりの場についてお話をしていただきました。Spiralの松田さんにも飛び入りで子ども向けの楽しいワークショップについてプレゼンしてもらいました。

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先端研からは、高澤さんに研究所の知的交流を深めるためのカフェについて紹介していただきました。福武ホールにも同様のものがほしいと思っていたので、とても参考になりました。
カフェももりあがりました。教育に関係している人と他の業界の人が話す機会はあまりないので、お互いに刺激的な時間だったと思います。
お忙しい中かけつけていただいたゲストの方々、おいでいただいたみなさま、企画をたててくださった森さん、空間をしつらえてくれた牧村さん、本当にありがとうございました。

EduceCafe2.jpg

いろいろな発見があっておもしろかったのですが、都市計画の領域だからこそ培われた実践共同体(COP)の位置づけがかいま見えたのが最大の収穫でした。都市計画は数十年単位で続くため、計画のリファインと実行をささえるために持続的な仕組みを用意する必要があります。普通だとCOPの寿命を延ばすことを考えると思うのですが、北澤先生はあえてその方法をとらず、COPそのものはプロジェクトの寿命に近い数年単位で切り替えていき、その間を「プラン」という人工物でつないでいくという形をとっているようです。(私なりの理解ですが。)
この方法を使うと、COPが一定期間ごとに再生されるため、活動が停滞せず常に新しいことにチャレンジできます。ただし、実践するためには、COPを走らせるためのプロジェクトを展開し続けなければならないため、常に新しいアイデアを出し、お金を取ってきつづける必要があります。

最近「サステイナブル」というのははやりですが、(サステイナブルという言葉が持続しないのではないかと思うときがあります。)本質を持続させるためにあえて形を積極的に変えるという方法は、他領域でも積極的に考えるべきアイデアではないかと感じました。

[山内 祐平]

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