2006.09.10
先週、ベネッセの福武会長の奥様のご招待を受けて、大地の芸術祭-越後妻有アートトリエンナーレ2006を回ってきました。
(お世話になったみなさま、本当にありがとうございました。)
以前からうわさには聞いていたものの、住民参加の現代アートイベントが本当に成立するのかと半信半疑だったのですが、想像以上にすばらしいものでした。
もちろん、作品もおもしろかったのですが、住んでいる人の関わり方に無理がなく、徐々に巻き込まれている様子が「正統的周辺参加的」で大変興味深いものでした。
写真の作品は、スーパーの袋を地元のお年寄りが花にして、廃校にかざっているものです。このような作品であれば、難解といわれる現代アートへの関わり方もかわってくるのではないかと思います。
あと、展示がそれぞれの地域の生活の場(学校や空き家)などに分散しているのがポイントだと思いました。プロデューサの北川フラムさんもおっしゃっていましたが、こうすることによって、自分の家の近くに、大量の観客が押し寄せ、「評価されている」という張り合いがでるのでしょう。
トリエンナーレですので、次は3年後ですが、3年後はじっくり時間をかけて回ってみたいと思いました。
山内祐平