2006.07.17

特許公開

【特許公開】東大とベネッセの共同研究の成果として申請していた特許が公開されました。
この研究は、RFIDを用いて持ち方を判定し、適切な教育コンテンツを提示するというものです。
修了生の飛騨さんが三葉虫の化石が自らを語るという科学館向けのシステムを開発しました。

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発明の名称 : 把持状態判定システム及び方法

要約:

【課題】 把持手段により把持対象の把持状態を好適に判定することのできる把持状態判定システムを提供すること。
【解決手段】 把持対象に取り付けられ、それぞれ位置IDを送信する複数のRFIDタグと、グローブ10に取り付けられ、位置IDを受信する複数のRFIDアンテナ14と、グローブ10による前記把持対象の把持状態毎に、前記各RFIDアンテナ14により受信される位置IDの条件を記憶する把持パターン記憶部48と、前記複数のRFIDアンテナ14により受信される位置IDと、把持パターン記憶部48に記憶される条件と、に基づいて、グローブ10による前記把持対象の把持状態を判定する把持状態判定部44と、を含むことを特徴とする。

(この特許は教育目的だけでなく、広くRFIDで持ち方を判定するための技術として申請してあります。)

公開されている特許情報は、特許庁のウェブで検索できるようになっています。

http://www2.ipdl.ncipi.go.jp/BE0/

特許庁のデータベースが公開される前は、特許の先行調査もできなかった(有料サービスはものすごく高かったのです)ので、研究が特許になりそうかどうか見当もつかない状態でした。

いろいろなキーワードで検索してみると、「こういう特許もあるのか」となかなか参考になります。(特許は用語が特殊なので、慣れるまでちょっと面食らうかもしれません。)

企業と共同研究する場合には、資金に対して大学が提供できる強い知財になりますので、教育システムについて研究される方は、特許について基礎的な知識を持っておいた方がいいと思います。

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