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認知症高齢者の数は、高齢化の進展に伴って増え、認知症予防手法への社会的要請が年々高まっています。大学教員と同時に特定非営利活動法人の代表理事を務める大武美保子さん(千葉大学大学院工学研究科・NPO法人ほのぼの研究所)は、高齢期に衰えやすいとされる認知機能をバランスよく活用する双方向会話支援技術「共想法」を考案し、社会実装を通じて手法の深化と実用化を同時に進めています。
特徴的なのは、超高齢社会の当事者である高齢者が、一連の実践研究を推進していることです。共想法の実践研究の場として設立されたNPO法人ほのぼの研究所では、市民研究員と呼ばれる、平均年齢74歳、最高90歳の高齢者が活躍しています。具体的には、実施、普及、連携、育成、研究の五つの事業に従事しています。活動を通じ、「共想法」を、非営利事業として社会実装する手法が明らかになりつつあるそうです。
これまでの活動の経緯と今後の課題について報告する共に、高齢者がサービスの担い手となる近未来の超高齢社会の在り方と、その実現のために必要な相互学習の場づくりについて議論します。
会場のみなさまと議論できる、活発な研究会にしていきたいと考えております。
お申し込みをお待ちしております。
■ゲストプロフィール
大武美保子(千葉大学大学院工学研究科人工システム科学専攻准教授)
1998年東京大学工学部卒業、2003年東京大学大学院工学系研究科修了、博士(工学)。東京大学特任助手、講師、助教授、准教授を経て、2012年より現職。認知症の祖母との会話をきっかけに、双方向会話による認知症予防研究に取り組む。2008年、市民と産官学が連携する研究拠点としてNPO法人ほのぼの研究所を設立、代表理事・所長を務める。2010年より、JSTさきがけ研究者を兼務。2014年、平成26年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 若手科学者賞受賞。主著は、介護に役立つ共想法 (中央法規出版、2012)。
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■日時:2014年10月30日(木)18:00-20:00
■場所:東京大学大学院情報学環・福武ホール
地下2階ラーニングスタジオ1
(http://fukutake.iii.u-tokyo.ac.jp/access/)
■定員:20名
※応募者多数の場合は抽選。
参加の可否はお申し込みいただいた皆様に
メールでお知らせいたします。
■参加費:無料
■お申込み方法
https://docs.google.com/forms/d/1cRzcg2yBnpY3zpFFklA7sSBfrG-vzqFbgW0kxSQXRTw/viewform?c=0&w=1
からフォーム記入でお申し込みください
■お申込み締切
2014年10月22日(水) [延長:定員に達し次第締め切らせていただきます]
■お問い合わせ先
ラーニングフルエイジング研究会 運営事務局(宮田舞/東京大学大学院学際情報学府)
Mail: (※[at]を@に変えてお送りください)
learningful.ageing[at]gmail.com
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■ラーニングフルエイジング研究会とは?
この研究会は、ミネルヴァ書房から2015年度刊行予定の書籍『ラーニングフルエイジング: 超高齢社会における学びの可能性』との連動企画です。
本書では、死ぬまで学び続け成長する存在として高齢者を位置づけ、高齢者特有の学習課題に焦点を当てます。そして、多様な高齢者像の視点に立ちながら、高齢者の学習にはどのような方法をとりうるか、国内外の豊富な取材事例を盛り込みながら、研究者・実務家との領域横断的な議論で検討することを試みます。この研究プロジェクトは、東京大学大学院 情報学環・福武ホールと医療法人医凰会との共同研究の一環として開催しています。
(企画責任者:森玲奈/帝京大学高等教育開発センター講師)