教育学研究科 特任研究員
第208回
2025年7月のUTalkは、教育社会学を専門とする栗原和樹さん(大学院教育学研究科・特任研究員)をお迎えします。2000年代後半に「子どもの貧困」が社会問題として注目されて以来、学校や教師には貧困層への支援が期待されてきました。しかし「教師には貧困が見えていない」「見ようとしていない」との批判も根強くあります。こうした批判に対し、栗原さんは、貧困という概念の特性を考えてみると、貧困は「見ようとすれば見える」単純な問題ではないと述べています。では現場の教師たちはどのように子どもたちと向き合い、その中で貧困はどのような問題として立ち現れてくるのでしょうか。教育現場のフィールドワーク、教員へのインタビューから見えてきた教師にとっての「子どもの貧困」、貧困を捉える技法について栗原さんにうかがいます。みなさまのご参加をお待ちしています。