UTalk / もう一度考える、科学とのつきあいかた

内田 麻理香

教養学部附属教養教育高度化機構 特任准教授

第206回

もう一度考える、科学とのつきあいかた

5月のUTalkは、科学技術コミュニケーションと科学技術社会論がご専門の内田麻理香さん(教養学部附属教養教育高度化機構 特任准教授)をお迎えします。 新型コロナウイルスの流行を機に、陰謀論が流布しました。また今年の米国大統領再選のニュースを機に、科学と政治のあり方にも注目が集まっています。しかし科学に対する不信を抱く人々に対し、科学的な知識を押しつけるだけでその不信を解消しようとする考え方は「欠如モデル」と呼ばれ、よい解決策にはならない、と内田さんは考えます。実はご自身が欠如モデルの発想で人々の科学的知識を伝えて科学ファンを増やそうとし、上手くいかなかった経験が、現在の研究のきっかけとなったそうです。これからの科学とのつきあいかたのカギは「日常生活の中にある科学を“楽しむ”こと」と語る内田さん。欠如モデルを乗り越え、日常の中の科学の楽しさを見つける方法についてお話を伺います。みなさまのご参加をお待ちしております。