UTalk Report

酒匂 信匡

工学系研究科・助教

手づくり小型衛星、宇宙に行く

概要

大学院生がたった3人で始めて、手づくり人工衛星を完成させてしまう・・・。 3月のUTalkでは、小型人工衛星の開発に取り組んでおられる、酒匂信匡さん(工学系研究科・助教)に、ものづくりの楽しさやすばらしさ、そして熱中のきっかけとなった幼い頃からの夢についてお話しいただきます。

 3月14日のゲストには、東京大学工学系研究科航空宇宙工学専攻助教の酒匂信匡さんにお越しいただきました。
 
 「手づくり小型衛星、宇宙に行く」というテーマのもと、最初は缶ジュースの空き缶に収まるサイズで作りはじめた小型衛星が、次第に本格的なものになり、海外企業やJAXA(宇宙航空研究開発機構)のロケットに乗り、宇宙に飛び立つまでの歴史を聞かせていただきました。
酒匂さんは研究室の学生仲間と一緒に、自主的なプロジェクトとして人工衛星づくりを始められました。最初は当然、高価な専用の部品を買うお金はもちろん無く、東京大学からも近い秋葉原で買った一般用の電子部品を使い、まさに手づくりで人工衛星を作っていたそうです。

 当日は、空き缶を使った初代のものから、実際の打ち上げに至った4、5号機とほぼ同じ、10センチ四方の3号機まで、手づくりの人工衛星を持ってきていただきました。
 酒匂さんが、人工衛星を頑丈なケースに入れて大事に持ってこられて、愛おしそうに人工衛星のことを話していらっしゃったのが印象的でした。
子どもの頃から科学雑誌などで宇宙に興味を持っており、また、宇宙工学の研究室の先生がとても寛容で、学生のしたいことをさせてくれるなど環境にも恵まれていた、と酒匂さんはおっしゃっていました。

 今回は参加者の方にも小型衛星を自分の手でつくることに興味をお持ちの方が多かったのか、「宇宙の高温・低温に耐える仕組みは?」「レンズを支える仕組みは?」などの、具体的な質問も多く飛び出しました。
 また今話題になっている、役目を終えた人工衛星の残骸が宇宙に残ってしまう「宇宙のゴミ問題」や、「誰でも人工衛星を打ち上げられる時代が来たら、どんなことが起こるか?」という話題でもお話が盛り上がりました。
 酒匂さん、参加者の皆さま、ありがとうございました。

[アシスタント:岡本絵莉]

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