UTalk / 熱力学からみるリズムと同期

尹 松豪

物性研究所 特任研究員

第221回

熱力学からみるリズムと同期

9月のUTalkでは、非線形動力学が専門の尹松豪さん(物性研究所 特任研究員)をお迎えします。心臓の鼓動やホタルの明滅など、身の回りには、一定のリズムを刻む「振動」と呼ばれる現象が多くあります。振動するもの同士が影響し合うと、リズムが揃う「同期」が起こることがあります。尹さんは、エネルギーの流れを扱う熱力学の視点から、振動と同期を研究しています。題材の一つは、一定の周期で動作するスターリングエンジンです。複数のエンジンが同期すると、効率や出力がどう変わるのか。尹さんは、「不可逆性の保存」という性質に注目する新しい考え方を用いて、この問題を調べています。熱力学からリズムや同期を眺める尹さんの研究の世界を、飲み物を片手に気楽にのぞいてみましょう。