Beating 第21号
「5分でわかる学習理論講座」
第10回:「体験=経験」じゃない!反省して初めて「経験」なんだ! 〜「問題解決学習」
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東京大学大学院 情報学環 ベネッセ先端教育技術学講座「BEAT」
メールマガジン「Beating」第21号 2006年2月28日発行
現在登録者914名
「5分でわかる学習理論講座」第10回:
「体験=経験」じゃない!反省して初めて「経験」なんだ!
〜「問題解決学習」
http://www.beatiii.jp/
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みなさんこんにちは。
春の訪れが待ち遠しい毎日、いかがお過ごしですか?
3/25(土)に「BEAT 2005年度研究成果報告会」を開催します。今年度のBEAT
が行ってきた活動のあんなこと・こんなことをすべてお伝えします。
また、基調講演には、親野智可等さんをお招きしています。詳細は本文にて。
みなさんのご参加を心よりお待ちしております。
では、Beating第21号のスタートです!
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┃★CONTENTS★
┃■1. 特集:2005年度Beating特集「5分でわかる学習理論講座」
┃ 第10回:「体験=経験」じゃない!反省して初めて「経験」なんだ!
┃ 〜「問題解決学習」
┃
┃■2. 【お知らせ】「BEAT 2005年度研究成果報告会」
┃ 〜3/25(土)開催!
┃
┃■3. 「BEAT研究 Who's Who」
┃ 〜BEAT研究者の素顔と、オススメWebサイトのご紹介
┃
┃■4. 編集後記
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■1. 特集:2005年度Beating特集「5分でわかる学習理論講座」
第10回:「体験=経験」じゃない!反省して初めて「経験」なんだ!
〜「問題解決学習」
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今年度のBeatingでは、BEATの研究をより理解していただくために、その背
景となっているさまざまな学習に関する理論を、1年間でみなさんとともに
学ぶことを目的とした「5分でわかる学習理論講座」を開講してきました。
1カ月にひとつずつすぐに応用可能な理論・方法を中心に、情報技術を用い
た学習環境に関する注目理論・キーワードについて解説していきます。
「なにそれ?ハツミミ?」という方も、「なんか聞いたことはあるけど…」
という方も、「すでに知ってるゾ!」という方も、それぞれにきっと新し
い発見があったはずです。
さて、今回で10回目。次号の最終回を残すのみとなりました。
これまでの講座内容覚えていらっしゃいますか?
本講座のバックナンバーは、以下から参照できます。
http://www.beatiii.jp/beating/
「過去のことなんてもう忘れたわ…フフフ…。」という方も、
「しっかりくっきり覚えてますわよ」という方も振り返って見ていただくと、
また違った見方で、本講座と接することができるかもしれません。
そう、学習には「省みること」が大事ですよ。
さて、今回は「問題解決学習」を紹介します。
「体験=経験」じゃない! では「経験」とはどんなもの・・・?
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「体験=経験」じゃない!反省して初めて「経験」なんだ!
〜「問題解決学習」
さて、今回はまた唐突なフレーズで始まりました。今回扱う学習法は「問
題解決学習」と呼ばれるものです。最初のフレーズは、この学習法のポイ
ントを端的に表していますが、まだこの時点では意味不明でしょう。
しかし、のちのちボディーブローのように効いてくるはずです。
問題解決学習は、デューイという20世紀初頭に活躍した学者の思想をベー
スとして、時代と共に様々に解釈・実践されてきたため、なかなか「これ!
」と言いにいくいのですが、あえてヒトコトでいうならば、学習者の「経
験」を重視した学習法と言えます。
具体的には、学習者が自ら関心を持った問題に対して、仮説を立て、それ
を検証するという一連の活動を繰り返し行うことによって、生きた知識と
物事を論理的に考える学びのスキルを獲得する学習法です。
今回は、この問題解決学習について、デューイの考えに沿った形でご紹介
したいと思います。
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●デューイの経験主義
さきほど少し触れましたが、問題解決学習という学習方法は、ジョン・
デューイというアメリカの学者によって考案されました。この学習方法の
特徴は、
記憶中心の学習ではなく、活動をすることによって学ぶ
系統的ではなく、問題を解決することによって学ぶ
ということです。この特徴を見てもわかると思うのですが、デューイは伝
統的な講義形式の授業、つまり、
学習者の活動が受け身的
学習内容は記憶中心
学習内容と社会との接点が見いだしにくい
という教育の方法に疑問を持ちます。こうした考え方は、いままで紹介し
た用語とも重なる部分がありますね。
そこで、彼は学習者の「能動的な活動」、「経験」の大切さを主張します。
彼の言葉として「Learning by Doing」(為すことによって学ぶ)という言
葉が有名ですが、この言葉はその「経験」の大切さというのを端的に表現
していますよね。ただ、この言葉をもって説明を終了してしまうと、
「経験させるのがいいってことは、やっぱり子どもたちが体験する授業に
すればいいのかな?」
といった具合に、「なんとなく」しかわからなくないですよね。つまり、
「経験ってなんなのよ?」という疑問によって、様々な誤解が生じてしま
います。ここで、問題解決学習の元となった、デューイの「経験主義」と
いう考え方を見てみましょう。
ここで詳しくは説明出来ませんが、ポイントを言います。彼の言う「経験」
とは、「なにかをする」ということではなく、なにかをした「その行為」と
「その結果」との関係を見いだすことにあるとしています。
つまり、「体験することが経験」なのではなく、「体験することと、それ
によって起こったことの関連を見いだす」ということまで含めて、経験と
しています。ですから、「為すことによって学ぶ」ということは、ただ体
験をすることが重要だ!というのではなく、体験をし、その行為を反省的
に思考することがあって初めて、為すことによって「学べている」という
ことなんですね。
ちなみに、こうしたデューイの経験主義の原理は、
「経験の連続性」や「主体と環境の相互作用」
などと言われます。
最初のフレーズで、経験は、「体験」と「反省」がセットだということを
言ったのはこうした背景があるというわけです。
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●具体的な授業の様子 牛を飼ってみる
ここでは具体的に、問題解決学習を取り入れた授業というのを説明してい
きたいと思います。
問題解決学習では、さきほども少し説明した通り、「体験すること」だけ
でなく、「体験を振り返り、関係性を見いだすこと」が重要であるという
ことを述べました。つまり、問題解決学習では、こうした「反省的な思考」
を身につけることが一つの目標となります。
その「反省的な思考」をデューイは以下の5段階で表現しています。
1. 問題に直面する
2. 問題の所在を明らかにする
3. 解決のための試案を明らかにする
4. 解決試案を推理によって検証する
5. 解決試案を行動によって検証する
問題解決学習ではこの5つのプロセスを通して学びを深めるということに
なります。先生の役割は上記のプロセスを、動的かつ個別的に手助けする
というイメージです。それでは具体的に見てみましょう。
▼1. 問題に直面する
これは、最初にして、一番大切な項目となります。「経験する」というこ
とを重視するデューイにとって、「問題」とは、学習者が日常生活で出会う
「切実な場面」を指します。「切実な場面」とは、このメルマガで何度も出
てくる「活動の真正性」ということと同じですね。
↓第19号、第20号を参照してください。
http://www.beatiii.jp/beating/
ですから、たとえば、総合的な学習の時間で「牛を飼う」なんていうのは、
デューイのイメージしたものに近いものとなります。もちろん、ポイントは
「牛」ではなく、「学習者にとって切実な問題」であるかどうかです。
例えば、第19号で紹介したジャスパープロジェクトで「鷲を救出する」とい
う場面を元に算数の学習をするというものを紹介しましたが、学習者が感情
移入をできていれば、これも「切実な問題」と呼ぶことができます。こうし
た問題の設定が重要なポイントとなります。
今回は、「牛を飼う」というケースの中で、さらに「飼っている牛の食欲が
落ちてきた」という問題が起こったとしてみましょう。
▼2. 問題の所在を明らかにする
まずは、その問題のポイントを明らかにします。例えば、食欲が落ちたとい
う問題では、与えている「食べ物」が原因なのか、「気候」によるものなの
か、はたまた「ストレス」なのか、子どもたちはその問題がどこにあるかを
明らかにします。
▼3. 解決のための試案を明らかにする
その上で、問題を解決するためのアイデアを出します。さきほどの話し合い
の結果、「牛の食欲が落ちたのは、どうやら牛小屋の温度が上がってきたせ
いだ」としましょう。その場合、「換気をよくするために窓を開ける」とか、
「牛小屋自体を改造する」とか、「扇風機をつける」とかいろいろな試案を
考えるわけです。
▼4. 解決試案を推理によって検証する
ここではそれを実行する前に、一度考え、検証を行います。例えば、「牛小
屋を改造しなくても、窓を開ければ大丈夫じゃないか」とか、そんなことで
すね。
▼5. 解決試案を行動によって検証する
そして、実際に行動することによって検証するわけです。ここでは、「一日
に数回、窓を開けて換気する時間を設ける」としましょう。それによって、
牛小屋の温度は下がったのか、それで食欲が戻ったのか、こうしたことを見
て、また、子どもたちは、仮説を立てて、検証するというような、ここで言
う、2から5のプロセスを循環することになります。こうした論理的な思考の
プロセスを何度も経験することによって、学習者は学びのプロセスそのもの
を獲得していきます。
また、「牛を飼う」ということを通じて起こる様々な問題を通して、牛の生
態のみならず、生物の生態自体や、それに関連した温度の話や、食料の話な
どを、論理的な思考過程を経て獲得していくのです。
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●まとめ
今回は「問題解決学習」について説明しました。「問題解決学習」とは、学
習者が、自分にとって真正な問題を通して、その解決策を考え、検証すると
いうプロセスを行いながら、学びのスキルとともに、生きた知識を得るため
のものです。
大切なポイントは、学習者にとって「真正な課題」であること、さらに、
「反省的な思考」を伴った体験であることです。こうしたことは、ここまで
紹介した用語とも関連するポイントがたくさんありますよね。
カタカナシリーズ(!?)の中の、第19号アンカードインストラクションなどは
復習のポイントですね。
これらの学習法に共通することは、学習者が自らの関心を持って、「生きた
知識」を得ること、さらに、「学びのスキルそのもの」を獲得するためのも
のということでしょう。そして、こうしたものを獲得するために、真正性の
高い活動を用意したり、自らの活動を振り返る活動を用意しているのです。
こうした学習法のポイントをヒントに、より魅力的な学習環境の構築を目指
してみてはいかがでしょうか。
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●参考文献・URL
『民主主義と教育 <上>』
デューイ(著)松野安男(訳) 岩波文庫
【ご購入したい場合はコチラ】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4003365232/
『民主主義と教育 <下>』
デューイ(著)松野安男(訳) 岩波文庫
【ご購入したい場合はコチラ】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4003365240/
『学校と社会・子どもとカリキュラム』
デューイ(著)市村尚久(訳) 講談社学術文庫
【ご購入したい場合はコチラ】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061593579/
『経験の意味世界をひらく-教育にとって経験とは何か-』
市村尚久ほか(編) 東信堂
【ご購入したい場合はコチラ】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887134894/
『授業研究の方法論』
水越敏行(著) 明治図書 絶版
(特集記事協力:
松河秀哉/大阪大学大学教育実践センター教育交流部門 助手
舘野泰一/青山学院大学文学部教育学科 4年)
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次回は、いよいよ最終回となります。
今回の本文でも述べられていますが、本特集にてこれまでに扱ってきた学習法
に共通していることのひとつに、
「学習者自らが活動を振り返る機会を用意していること」
があげられます。
本講座でもこれに従い、次号最終回では、これまでの内容を振り返るまとめ
をしたいと思います。
そう、経験とは、
「体験することと、それによって起こったことの関連を見いだす」
ことにありました。
本講座での「経験」をしっかり後に役立つモノにするための最終回、どうぞ
ご期待下さい。
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ここで、この講座をよりよく理解するための、課題図書ともいうべき一冊
をご紹介しておきます。
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『「未来の学び」をデザインする』
美馬のゆり・山内祐平(著) 東京大学出版会
http://www.utp.or.jp/shelf/200504/053078.html
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特に、巻末の参考文献リストは、これからこの講座で紹介していくさまざ
まな学習理論の参考図書がよくまとまっています。
では、次号「5分でわかる学習理論講座」最終回をどうぞお楽しみに!
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■2.【お知らせ】「BEAT 2005年度研究成果報告会」3/25(土)開催!
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「ザ・親子」:ニッポンの親子を元気にする
親子の学びの形が変わります!
「BEAT 2005年度研究成果報告会」開催について
2006年3月25日(土) 東京大学小柴ホール 入場無料
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東京大学情報学環・ベネッセ先端教育技術学講座(BEAT)では、携帯電話
などのモバイル・ユビキタス技術と学習と結びつけ、新しい利用法を探る
プロジェクト研究を展開しています。
このたび、BEATの本年度の研究成果をご理解いただくことを目的として、
研究成果報告会を3月25日(土)に開催いたします。
本年度は特に、ニッポンの親子を元気にする「学習テクノロジー」「教育
のあり方」を中心に研究を行ってきました。
今回の研究成果の報告は、学校の先生方や学習テクノロジーを開発してい
る企業のみなさんにもお役に立つこと間違いなしです。
年度末ご多用の折とは存じますが、ぜひご予定に加えていただき、ご参加
くださいますよう、よろしくお願いいたします。
-------------【プログラム概要】-------------
●基調講演●
家庭教育メルマガ最高の読者数を誇る「親力で決まる子供の将来」を主催
し、『「親力」で決まる!』『「プロ親」になる!』などの著書を上梓な
さっている親野智可等さんをお招きし、BEAT客員助教授・堀田龍也との対
談を組んでおります。
・親野智可等さん
http://www.oyaryoku.jp/
「親子」に早くから着目し、子どもの学ぶ力を豊かに育てるための保護者
とのコミュニケーションの大切さを伝え続けている親野さんと、子どもが
新しいメディアとの安全な付き合い方を学び、健全な人間関係を自ら作っ
ていくための力を育てる研究を進めている堀田客員助教授が、新しいメ
ディアが拡げる親子のコミュニケーションの可能性について熱く語ります。
●「おやこdeサイエンス」プロジェクト成果報告●
「おやこdeサイエンス」は、親子が理科を学ぶことのできる教材です。
今回の学習内容は「光」です。3週間にわたって不思議な実験を何度も繰
り返し、なかなか理解が難しいと言われている「光」をマスターします。
「おやこdeサイエンス」での学習には、ケータイを使います。実験終了後
に、子どもはチャレンジテストをケータイでチャレンジします。その結果
は、保護者のケータイにメールで通知されます。ケータイは、保護者が子
どもの学習に関与するきっかけを提供します。
本報告会では、「おやこdeサイエンス」を通して、親子がどの程度「光」
を理解できたのか? ケータイでの学習効果はどの程度あったのか、親子
間の信頼度はどのように変わったのか?などについて、豊富な統計データ
をもとにご報告します。
●「Kids K-tai」プロジェクト成果報告●
児童全員がケータイを所有し、小学校に持っていくことが当たり前になっ
たとき日々の学習や周りの大人たちとのコミュニケーションにどんな変化
が起きるのか。少し先の子どもたちの学習環境を先取りした活用研究と
なっています。
お茶の水女子大学附属小学校でのケータイを使った活用授業について、
その目的や実施内容を堀田龍也BEAT客員助教授よりご説明いたします。
また、実際の授業の様子や日々の学習者の変化について、お茶の水女子大
学附属小学校教諭 辰巳豊氏よりご説明いただきます。
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記
■開催概要
●主催:
東京大学大学院 情報学環 ベネッセ先端教育技術学講座(BEAT)
http://www.beatiii.jp/
●日時:
2006年3月25日(土) 午後1時より午後5時まで
●場所:
東京大学 本郷キャンパス 小柴ホール
理学部1号館内
http://www.beatiii.jp/images/sem20-map.gif
●定員:
170名(参加費無料)
このところBEATセミナーは満員が続いています。
キャンセル時には、他の方に席をお譲りしますので、
恐れ入りますが、sato@beatiii.jpまでご連絡ください。
■プログラム
1.趣旨説明
BEATフェロー/東京大学助教授 山内 祐平
2.基調講演(対談)
「子ども・家庭・学校でのメディア教育を考える」
小学校教諭/『「親力」で決まる!』著者 親野 智可等氏
BEAT客員助教授/「メディアとのつきあい方学習」著者 堀田 龍也
3.「おやこdeサイエンス」、そのインパクト
BEATフェロー/東京大学講師 中原 淳
BEATアソシエイツ/宮崎大学助教授 山口 悦司
BEATアソシエイツ/メディア教育開発センター助手 西森 年寿
BEATアソシエイツ/神戸大学助手 望月 俊男
http://www.oya-ko.jp/
http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/0511/11/news083.html
4.「Kids K-tai」プロジェクト報告
BEAT客員助教授/メディア教育開発センター助教授 堀田 龍也
お茶の水女子大学附属小学校教諭 辰巳 豊氏
■参加方法
参加費は無料です。
BEAT Webサイト
http://www.beatiii.jp/seminar/
にて、ご登録お願いいたします。
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■3. 「BEAT研究 Who's Who」
〜BEAT研究者の素顔と、オススメWebサイトのご紹介
今回は・・・BEATアソシエイツ・Webディレクター 関根聖二さん
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このコーナーでは、みなさんにぜひ、個性あふれるBEATメンバーたちをよ
く知ってもらいたいと考え、BEATメンバーたちがそれぞれ自己紹介をして
いきます。
BEATメンバーって誰のこと?という方はコチラ:
BEAT Webサイトメンバーページ
http://www.beatiii.jp/members.html
さらに、自己紹介だけでは物足りないぞ、という欲張りなみなさんのために、
普段の研究・興味・関心をベースに、研究を行う際や資料を検索するときに
役立つサイト、または必ず毎日目を通すサイト、情報ネタとして利用してい
るサイトなど、オススメWebサイトを紹介していただきます。
第8回目となる今回は、BEATアソシエイツでWebディレクターの関根聖二さん
に、自己紹介とオススメWebサイトをご紹介していただきました。
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●自己紹介
はじめまして。関根聖二と申します。
有限会社スパイスワークスにて、ウェブサイトの構築やASPの運営をしてい
ます。
BEATでは「おやこdeサイエンス」のケータイe-Learningシステムの開発を
担当させていただきました。
最近は、Flashを活用したリッチコンテンツや「おやこdeサイエンス」の
ようにモバイルを利用した動的なコンテンツの開発が増えており、いかに
人に優しい設計をおこない、気持ちよい表現力を実現させるかということ
で日々試行錯誤しております。
インターネットでこれだけ膨大な情報が公開されているにもかかわらず、
小規模医療機関など本当に必要でありながら未だに開示が行われていない
情報が多く存在しています。
インターネットという情報ツールを、受信する側はもっと気持ちよく利用
でき、発信する側はもっと手軽に使いこなせるようようにしていければと
思っています。
個人的な時間がとれる時は泳ぎに行っています。毎年の人間ドッグで肺活
量が上がるのを楽しみにしているのですが、ここのところ回数が減って停
滞ぎみです。
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■「オススメWebサイト」の紹介
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・The FWA: Favourite Website Awards
http://www.thefwa.com/
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1日1サイト、国を問わず面白い表現のウェブサイトを紹介しています。
新しいインタラクティブ表現を模索する時などは、このサイトを流し見し
てヒントを得ています。
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関根さんありがとうございました。
●次回の担当者をご紹介します!
次回の担当は、八重樫文先生@福山大学人間文化学部講師です。
Beating編集者として、毎号ハッとする素敵な編集後記を書いてくださっ
ている八重樫先生。物静かなその佇まいはミラノのアーティストのようで、
編集後記の内容そのままに素敵な方です。
あるときはデザイナ、あるときはライター、あるときは編集者、しかして
その実態は…? ご期待ください!
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次回はいよいよ最終回。どうぞお楽しみに!
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■4. 編集後記
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最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
Beating第21号はいかがでしたでしょうか。
冬季オリンピック観戦で、寝不足だった方も多いのでは?
フィギュアスケートの荒川選手の金メダル、スバラシイ!
さて、フィギュアスケートでいつも話題になるのがその採点方法です。
前回2002年のソルトレイク大会の時、採点で大きな問題になったことを覚え
ている方も多いでしょう。その後採点方法が大きく変更され、今大会では
テレビの解説でも特に採点方法が注目されていたように思います。
変更された点はいろいろありますが、ここで着目したいのは、評価基準が細
分化されたことです。これにより、選手や観客はどの部分がどのように評価
されたかが明確にわかるようになりました。
ん、これって、今回の特集記事「問題解決学習」で述べた、
「体験することと、それによって起こったことの関連を見いだす」
ことだと思いません?
そう、うまくいった点や弱点を具体的にしっかり認識できれば、次にどうす
ればよいのかを知ることができます。評価に結びつけて考えたときにも、た
だやみくもに体験だけすればよいのではないことがわかりますよね。
評価とは単なる結果表示ではなく、評価を受ける者にとって有効な情報を
示すものであることが重要であると思います。
デジタル環境での教材利用および学習においては、評価に利用できる情報が
膨大な量になります。それらの評価情報を学習者に有効な情報として提示
するためにはどうしたらよいか。前回2月11日に行われたBEAT公開研究会
では、この点について深く議論が行われました。
このレポートは、3月10日ごろWebにアップされますので、ぜひご覧ください。
・BEAT公開研究会ページ
http://beatiii.jp/seminar/
(参考URL)
↓フィギュアスケート採点方法の詳細
・JOC(日本オリンピック委員会)トリノ2006フィギュアスケート
http://www.joc.or.jp/torino/sports/figureskating.html
↓フィギュアスケートジャッジの採点表
・ISU(国際スケート連盟)トリノ2006の結果
http://www.isufs.org/results/owg2006/
次回は、2005年度を総括するBeatingとなります。お楽しみに!
「Beating」編集担当
八重樫 文
kazaru@beatiii.jp
-------次回発行は3月第4週頃の予定です。
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ご登録先は、ベネッセ先端教育技術学講座になります。ご登録にあたって、
お知らせいただいたお名前・メールアドレスなどの個人情報は、ベネッセ先
端教育技術学講座にて、「Beating」からのお知らせのためだけに使用いた
します。また、ご本人の同意なく、第三者に提供することはございません。
「Beating」はお申し込みをいただいた方々に配信しています。
無断転載をご遠慮いただいておりますので、転載を希望される場合はご連絡
ください。
□登録アドレスの変更、登録解除などはコチラ
http://www.beatiii.jp/beating/
□ご意見ご感想はコチラ
「Beating」編集担当
八重樫 文
(福山大学 人間文化学部 人間文化学科
メディアコミュニケーションコース 専任講師)
kazaru@beatiii.jp
□「BEAT」公式Webサイト
http://www.beatiii.jp/
□発行
東京大学大学院 情報学環 ベネッセ先端教育技術学講座「BEAT」
Copyright(c) 2006. Interfaculty Initiative in information Studies,
The University of Tokyo. All Rights Reserved.
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