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Beating 第38号
2007年度Beating特集「5分で分かる教材評価講座」
第4回:実践と研究の架け橋となる"評価"−おやこdeサイエンス−

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  東京大学大学院 情報学環 ベネッセ先端教育技術学講座「BEAT」   
  メールマガジン「Beating」第38号     2007年7月31日発行    
                        現在登録者1471名   
  2007年度Beating特集「5分で分かる教材評価講座」
  第4回:実践と研究の架け橋となる"評価"−おやこdeサイエンス−

           http://www.beatiii.jp/?rf=bt_m004a
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皆さまこんにちは。

いよいよ夏本番!暑い日が続きますが、お元気でお過ごしでしょうか?

先日Beating号外でお知らせした通り、今年度Beating特集では、「教材評価」
に関する疑問・質問大募集!を引き続き受け付けております!
詳細は、★CONTENTS★ 2. 【募集】をご覧下さい。
もうすぐ締め切りですので、お早めのご応募お待ちしております。

それでは、2007年度Beating第38号のスタートです!

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┃★CONTENTS★
┃■1.  特集:2007年度Beating特集「5分で分かる教材評価講座」
┃   第4回:実践と研究の架け橋となる"評価"−おやこdeサイエンス−
┃
┃■2. 【募集】2007年度Beating特集「5分で分かる教材評価講座」
┃              「教材評価」に関する疑問・質問大募集!
┃
┃■3. 【お知らせ】公開研究会「BEAT Seminar」2007年度第2回:
┃     「オープンエデュケーションが切り開く未来〜
┃      −Education 2.0:OCWの次にくるもの−」〜8/25(土)開催!
┃
┃■4.  編集後記
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■1. 特集:2006年度Beating特集「5分でわかる教材評価講座」
   第4回:実践と研究の架け橋となる"評価"−おやこdeサイエンス−
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今年度のBeatingでは、BEATの研究をより理解していただくため、学習の「評
価」についてさまざまな観点から紹介し、一年間で皆さまと一緒にその 秘訣
を探っていく「5分で分かる教材評価講座」を開講しています。

2007年度Beating特集「5分で分かる教材評価講座」も4回目となりました。
今月号では、教材に加えて、教育システムの評価事例として、BEATの研究
プロジェクトの1つ、「おやこdeサイエンス」における評価について取り上げ
たいと思います。

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第4回:実践と研究の架け橋となる"評価"−おやこdeサイエンス−
ケーススタディ3:おやこdeサイエンス【教材・教育システム評価】
ポイント    :"対照群を用いない評価"、"検証結果の確からしさを高める"
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■科学って学校で学ぶもの?

さて、みなさんは「理科」や「科学」という言葉を聞くと、どのようなイメー
ジを思い浮かべるでしょうか。学校の理科室や、白衣を着た先生でしょうか。
夏休みの自由研究で朝顔を育てたり、友達と氷を作って遊んだりしたことでし
ょうか。

科学は、何も学校の勉強に限った話ではなく、身の回りに存在するあらゆるも
のが対象となっています。「おやこdeサイエンス」プロジェクトも、「学校外」
での身近な科学学習を重視し、しかも「家庭の中」で科学教育を行うことに
重点を置きました。ここでポイントとなるのは「親子で一緒に」問題に取り組
むことによって、親子のコミュニケーションを促すことはもちろん、そのコミ
ュニケーションを子どもの学習理解につなげようと試みた点です。

Beating 5月号で取り上げたセサミ・ストリートでも、番組視聴の際に親が話
しかけることで子どもの理解を促進させたという報告がありましたね。

では、さっそくこのプロジェクトで取り組んだ活動を概観し、行った評価やそ
の結果を具体的に見ていきましょう。


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■「おやこdeサイエンス」とは:携帯電話を利用した学習プログラム

「おやこdeサイエンス」は、小学校4、5年生が親とともに取り組むことので
きる、科学実験を中心とした3週間の科学教育プログラムです。参加者全員に
携帯電話が渡され、これを利用して学習を進めていきます。ポイントは、
"学習カリキュラム"と"携帯電話の利用"にあります。

●学習カリキュラム:ワークショップと自宅実験
「おやこdeサイエンス」では、学習カリキュラムに沿って「光の仕組み」に関
して学習をしてもらいます。このカリキュラムは主に、みんなで集まるワーク
ショップと、自宅で行う実験の2つから構成されています。

1.みんなで行う科学実験ワークショップ
 学習プログラムの最初と最後に、参加者全員が集まって親子で実験をする
ワークショップが行われます。最初のワークショップでは、これから行う学習
内容を概観するような実験や家庭学習に関するオリエンテーション、実験で
必要な道具の配布などが行なわれました。最後のワークショップでは、これま
での総まとめとなる実験を行い、その後修了証書が授与されました。

2.自宅で行うウィークデー実験・週末おやこ実験
 自宅では、携帯電話のコンテンツとしてまとめられた8種類の実験課題とそ
の手引きにしたがって、ウィークデーには子どもが独力で、週末になると親も
一緒に、実験課題に取り組みます。1つの課題は、実際の実験と携帯コンテン
ツにおける学習との組み合わせで進められます。


●携帯電話の利用:学習のナビゲーションと学習状況メール通知機能
携帯電話を親子全員に渡すことには、「学習のナビゲーション」を行うととも
に、「親子の会話」を促進させようというねらいがあります。その利用の流れ
を見ていきましょう。

1.学習のナビゲーション
 子どもは携帯コンテンツの学習サイトにログインし、提示された「実験課題」
の手引きに従い、学習を行っていきます。
まず実験課題の結果を予想し、なぜそうなると思うのか理由を入力した後、
予め渡されたキットを用いて実際に実験を行います。結果を確かめると共に、
なぜその結果になったのか理由を考え、再び携帯コンテンツに入力していき
ます。その後、解説を読んで、最後は発展問題である「レベルアップクイズ」
に挑戦します。もちろんこのクイズにも解説がついています。
このように、携帯電話のナビゲートによる「予想→実験→結果→解説」のサイ
クルを行うことよって、学習内容の定着をはかっているのです。

2.学習状況メール通知機能
 一通りの実験が終わると、親の携帯電話に子どもの学習状況がメールで通知
されます。これを「学習状況メール通知機能」と言います。親に届くメッセー
ジは、子どもの学習状況によって48通り用意されています。これらのメッセー
ジはどれも「その日の学習の様子」を子どもに尋ねたり、誉めてあげるよう働
きかけを促しているところがミソです。
例えば、子どもが実験の予想や結果、クイズなどすべてが合っていた場合には、
「パーフェクト!実験は大成功。実験結果の理由も分かったようです。今日
の実験で何が楽しかったか、話を聞いてあげてください。」というメッセージ
が送付され、親子の会話を促すというわけです。


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■「おやこdeサイエンス」の教育効果:親子の会話と子どもの理解度

このように「おやこdeサイエンス」では、独自のカリキュラムによる学習と、
それを支える携帯電話システムの2つを組み合わせることにより、親子間の
コミュニケーションを促し、光に対する子どもの理解向上に役立てようとしま
した。

さて、この目的は果たされたのでしょうか。「おやこdeサイエンス」の評価に
ついて見ていきたいと思います。

「おやこdeサイエンス」でねらっている目的から、以下の3つの評価項目を設
定し、最初と最後のワークショップの際、参加した親子に対しテストと質問紙
調査を行いました。

 1.光に対する子どもの理解は深まったのか
 2.親子間の会話は増えたのか
 3.学習状況メール通知機能は親子の会話を増やしたのか

では、1つずつ見ていきたいと思います。

1.光に対する子どもの理解は深まったのか
 事前と事後のテストとして、光に関して子どもが持つ誤概念に関するテスト
を行いました。最初のワークショップのときに行ったテストの平均正答率は
31.1%であったのに対し、最後のテストの平均正答率は46.9%と、統計的に有
意に高い結果が得られました。
また、子どもほどではありませんが、親の光に関する理解も有意に向上が見ら
れました。

2.親子間の会話は増えたのか
 「おやこdeサイエンス」に参加した親子は、家庭での理科についての会話は
増えたのでしょうか。行った質問紙調査によると、子どもと理科の勉強のこと
を話しているかという質問に対して、肯定的に回答する親が、事後では有意に
多くなっていることが分かりました。また、そのような「親子間の会話」と、
「子どもの事後テストの成績」に関連(相関関係)が認められました。これは、
親子の会話が子どもの理解に好影響を与えている可能性を示唆するものでした。

3.学習状況メール通知機能は親子の会話を増やしたのか
 親子間の会話が増えた理由として、携帯電話を利用した効果を示すため、親
の携帯電話に学習状況を通知するメールが届いた後、親が取った行動について
質問紙調査を行い分析しました。
その結果、「話を聞いた」「学習結果を把握した」「お子様と一緒に実験に取り
組んだ」「お子様の話を聞いた」という行動については、「よくした」「たまに
した」という回答が、「あまりしなかった」「まったくしなかった」という回答
に比べて、有意に多いことが分かりました。中でも「お子様の話を聞いた」とい
う項目へは、98%の親が「よくした」「たまにした」と回答していました。
質問紙の自由記述欄には、「メールで知らせてくれるので、子供の学習状況が
分かって良かった」、「平日に話す機会がほとんどないところで、携帯電話を
使ってコミュニケーションできるというのはありがたいことでした」といっ
た意見が記述されていました。


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■まとめ:「おやこdeサイエンス」における評価の秘訣

ここまで、「おやこdeサイエンス」で行った活動やその評価について、振り返
って見てきました。では、このプロジェクトにおける評価の秘訣は何だったの
でしょうか。

その秘訣を言う前に、「対照群」についてお話ししたいと思います。

「研究」として開発したモノの「何が学習に効いていたのか」や「なぜ効いて
いたのか」ということを見ていくためには、開発したモノを使わない比較対照
のグループを作って実験し、その結果を比較するという方法がよく使われます。
例えば先月号のジャスパー・プロジェクトでは、事前・事後テストで理解度
を測る際に、従来の方法で学習した群とジャスパー教材を使った群とに分けて
比較をしていましたね。
しかし、教育研究では、「学習効果がないであろうグループ」という対照群を
あえて作ることに対して、倫理的に問題視する傾向があります。

そこで、「おやこdeサイエンス」は、対照群を作らずに評価を行いました。
公募で募集した参加者全員にプログラムの実践を行ったのです。そして研究
としての評価を行い、開発したプログラムや教材の有効性を担保することがで
きました。
この、「対照群を作らずに評価を行った」にもかかわらず、研究としての
「確からしさ」を担保したところが、「おやこdeサイエンスの」秘訣です。
では、一体どのようにしたのでしょうか。評価方法をもう一度視点を変えて
見ていきましょう。

「おやこdeサイエンス」では、主に2種類のデータを取りました。
 1.事前・事後で比較するためのデータ(同じものを2回取る)
 2.教材の利用に関して問うデータ(事後のみ)

1.にあたるのは、このプログラムによって変化することが期待されること、
すなわち、事前・事後のテストや質問紙によって得られた「光に対する理解度」
や、「家庭での理科に関する会話の量」のデータです。
2.にあたるのは、事後の質問紙によって得られた「学習状況を通知するメー
ルが届いた後の親の行動」のデータです。

そして、それらの分析手法として
 ・事前・事後の比較分析(1を使う:データの差をみる)
 ・事後データの分布分析(2を使う:データの偏りをみる)
 ・相関の分析(1と2を合わせて使う:データ同士の関係をみる)
を用いました。その結果、
 ・「おやこdeサイエンス」によって、子どもの光に関する理解が深まったこと
 ・携帯電話の利用が、親子間の会話を促したこと
 ・親子間の会話は、子どもの理解にプラスの影響があること
を示したのです。

つまり、「おやこdeサイエンス」では、
・評価の観点などから考えて、1で取るべきか、2で取るべきかを考える
・データの取り方にあわせて分析手法を選択する
ことによって、「事前・事後データを用いた、対照群を用いない評価」を行い、
開発した教材や学習プログラムの有効性を検証し、かつその検証のもっともら
しさを高めているのです。

評価方法を考える際には、「これを使うと何を見ることができるか」を考え、
様々なピースを組み合わせていくことで、「確からしさ」を高めていくことが
できます。
今回の事例に限らず、実践倫理的・教育倫理的な理由、あるいは費用的な理由
などから、対照群を作れない場合が生じても、せっかく開発したんだからその
有効性の「確からしさ」は確保したい。そう思う人も多いと思います。

「おやこdeサイエンス」を実践としても研究としても成立させたこの評価方法
は、そんな「実践と研究の谷」をつなげる1つの「架け橋」として見ることが
できるのではないでしょうか。


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●参考文献
「おやこdeサイエンス:
  携帯電話を活用した「科学実験をベースにした学習プログラム」の開発」
 中原淳、山口悦司、望月俊男、西森年寿
 年会論文集 30,47-48,2005(日本科学教育学会)

「おやこdeサイエンス:
  家庭における科学の学習環境の充実を支援する教育プログラム」
 山口悦司、中原淳、西森年寿、望月俊男、中野真依、古田豊、関根聖二、
 大房潤一、滝川洋二、山内祐平
 科学教育研究 30(3),145-158,2006(日本科学教育学会)

●関連webサイト
『BEAT 2005年度 研究成果報告会』
 http://www.beatiii.jp/seminar/020.html?rf=bt_m004a


(特集記事担当:坂本篤郎/東京大学 大学院 学際情報学府 修士1年)
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「5分でわかる教材評価講座」次号もどうぞお楽しみに!
ご意見・ご感想もお待ちしております。


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■2. 【募集】2007年度Beating特集「5分で分かる教材評価講座」
              「教材評価」に関する疑問・質問大募集!
         ☆★☆ もうすぐ締め切り! お早めにどうぞ! ☆★☆
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2007年度のBeatingでは、BEATの研究をより理解していただくため、学習の「評
価」についてさまざまな観点から紹介し、一年間で皆さまと一緒にその秘訣を
探っていく「5分で分かる教材評価講座」を開講しております。

題して「5分で分かる教材評価講座」、今年度はなんと、皆さまからの質問・
相談にお答えする「読者相談室」を企画しております。

教材評価について日頃皆さまが疑問に思うこと、教材評価講座を読んで湧き起
こった疑問・質問などを大募集します!!

寄せられた読者の皆さまの疑問・質問には、8月と12月にBeating「読者相談室」
にて、山内祐平(東京大学大学院 情報学環 准教授・BEAT併任)と北村智
(BEAT客員助教)がお答えする予定です。

このスペシャルな企画、皆さま是非有効にご活用下さい。


————————————【応募方法】————————————
 下記のフォーマットを用い、メールでお申し込み下さい。

■申込先
 contact@beatiii.jp

■内容
 下記フォーマットをご利用ください。

--- フォーマット ---
ご氏名:
ご所属:
メールアドレス(必須):
質問・疑問内容:


*質問・疑問内容の内容に関して、担当者より連絡を取らせて頂く
 場合もありますので、メールアドレスは必須でお願いします。


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■3. 【お知らせ】公開研究会「BEAT Seminar」2007年度第2回:
     「オープンエデュケーションが切り開く未来〜
      −Education 2.0:OCWの次にくるもの−」〜8/25(土)開催!
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2007年度第2回となる8月のBEAT公開研究会は、
 「オープンエデュケーションが切り開く未来
     −Education 2.0:OCWの次にくるもの−」
というテーマで開催します。

インターネットとマルチメディアテクノロジーの普及によって、教育テクノロ
ジーや教材の公開が推進されています。しかし、これらの教育資産のオープン
化が、グローバルな「教育的な知識や経験の共有と蓄積」やローカルな「教え
と学びの質的な改善やイノベーション」に真に寄与するためには、「私たち一
人一人が、自由に教え合い、学び合うことを支援する新たな知的環境」の構築
が不可欠です。

今回のBEAT Seminarでは、世界的な広がりをみせるオープンエデュケーション・
ムーブメントを様々な視点から検証し、「テクノロジーが教育の文化やシステ
ムの変革をどのように促進できるか」という可能性を探ります。

次回 BEAT Seminar は、日程が8月25日(土)に変更になりました。お間違い
のないよう、また沢山のご来場をお待ちしております。

—————————【2007年度 第2回 公開研究会 概要】————————
■テーマ
 「オープンエデュケーションが切り開く未来
     —Education 2.0:OCWの次にくるもの—」

■主催
  東京大学大学院 情報学環 ベネッセ先端教育技術学講座

■日時
 2007年8月25日(土)午後2時より午後5時まで
 (9月1日から変更となりました)

■場所
 東京大学 本郷キャンパス 理学部1号館内 小柴ホール
http://www.beatiii.jp/seminar/seminar-map31.pdf/?rf=bt_m004a

■定員
 170名(お早めにお申し込みください)

■参加方法
  参加希望の方は、BEAT Webサイト
http://www.beatiii.jp/seminar/?rf=bt_m004
  にて、ご登録をお願いいたします。

■参加費
  無料

■内容
1. 趣旨説明 14:00-14:10
  BEATフェロー 中原 淳

2. 講演 14:10-16:10(休憩適宜含む)
  ●教育におけるオープン・イノベーション:
   大学改革からナショナル・インターナショナルな教育開発まで
   Dr. Vijay Kumar
   (Director, Office of Educational Innovation
    and Technology, MIT)

  ●開化する教育・進化する教育・深化する教育
   飯吉 透 (BEAT客員教授/カーネギー財団 知識メディア研究所 )

  ●日本の教育システムにおける諸課題とオープンエデュケーションが提起するもの
   山内 祐平(BEAT併任准教授/東京大学)

3. フロアディスカッション 16:10-16:30

4. パネルディスカッション 16:30-17:00
 「Education 2.0:オープン参加型の学習社会の実現を目指して」
  司会: 中原 淳
  パネラー 飯吉 透・Vijay Kumar・山内 祐平


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■4. 編集後記
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。


皆さま、東京大学の最新の授業を無料で見れることをご存知でしょうか。
最近では、東大オープンコースウェアやTREEプロジェクトのTODAI TV の取り
組みもあります。
http://ocw.u-tokyo.ac.jp/index.html
http://todaitv.ep.u-tokyo.ac.jp/

が、個人的なお薦めは何といっても、今年度のiii online でのBEAT准教授でも
ある山内先生の講義「学習環境デザイン論」です。一部非公開の場面もありま
すが、実践や理論を紹介しつつ盛り沢山の内容で大放出しています!
http://iiionline.iii.u-tokyo.ac.jp/index.php

先日の第13講のゲストセッションでは、「おやこdeサイエンス」が紹介され
ました。プロジェクトメンバーの一人、西森先生が、開発の裏側の苦労話も含
めてお話されています。その中で興味深かったのが、親の支援についてです。
親が子どもの教育へどうかかわるのか?を考えたとき、ある時は友達であり、
ある時は先生、またある時は先輩!など、様々な参加の立場が考えら、それに
より支援形態が異なるわけです。教材デザインを行う過程で、多くの議論が
行われたとのことでした。

改めて、親が家庭で子どもの学習に関わる場を振り返ると確かに色々な立場が
要求されます。そして、場面に応じてより適切な立場で接すれば、効果が上が
りそう・・・「おやこdeサイエンス」では、子どもの話を聞いてあげる中で子
どもからの信頼度が上がったとのこと。そして親への信頼はその後も続いてい
く子どもの学習の長期的な効果につながるのではないかとのことでした。

勉強しない息子に対し、ついつい最後は怒鳴ってしまう・・・反省の極みです。

今年の夏休みこそ、家庭学習をうまく乗り切りたい、出来れば始業式の前日に
徹夜をしない程度には宿題をこなさせたいものです。


では、来月のBeatingもお楽しみに。

                        「Beating」編集担当
                             佐藤 朝美
                         satomo@beatiii.jp

-------次回発行は8月第4週頃の予定です。
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ご登録先は、ベネッセ先端教育技術学講座になります。ご登録にあたって、
お知らせいただいたお名前・メールアドレスなどの個人情報は、ベネッセ先
端教育技術学講座にて、「Beating」からのお知らせのためだけに使用いた
します。また、ご本人の同意なく、第三者に提供することはございません。

「Beating」はお申し込みをいただいた方々に配信しています。
無断転載をご遠慮いただいておりますので、転載を希望される場合はご連絡
下さい。

□登録アドレスの変更、登録解除などはコチラ
http://www.beatiii.jp/beating/?rf=bt_m004

□ご意見ご感想はコチラ
「Beating」編集担当
佐藤 朝美(東京大学大学院 学際情報学府 山内祐平研究室 博士課程1年)
satomo@beatiii.jp

□「BEAT」公式Webサイト
http://www.beatiii.jp/?rf=bt_m004b

□発行
東京大学大学院 情報学環 ベネッセ先端教育技術学講座「BEAT」

Copyright(c) 2007. Interfaculty Initiative in information Studies,
The University of Tokyo. All Rights Reserved.
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