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「Beating」第106号
2012年度Beating特集「いまどきのミレニアムキッズ」
第12回:特別座談会「これからの100年とこれからのミレニアム世代に向けて」

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東京大学大学院 情報学環 ベネッセ先端教育技術学講座「BEAT」
メールマガジン「Beating」第106号     2013年3月26日発行
現在登録数 3,200名

2012年度Beating特集「いまどきのミレニアムキッズ」
第12回:特別座談会「これからの100年とこれからのミレニアム世代に向けて」

http://www.beatiii.jp/?rf=bt_m106

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みなさま、こんにちは!

3月も下旬となり、だいぶ春めいてきましたね。
日本では3月は旅立ちの季節ですが、Beatingも今回が最終号となります。

Beating特集「いまどきのミレニアムキッズ」第12回では、
取材スタッフが1年間の取材を踏まえて、山内祐平先生を囲む座談会を行いま
いました。スタッフが総力を挙げて、子どもたちのメディア利用と今後の展望
についてツッコミをいれています。さて、どんな展開になったのでしょう?

では、Beating第106号のスタートです!

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★CONTENTS★

【特集】2012年度Beating特集「いまどきのミレニアムキッズ」
第12回:特別座談会「これからの100年とこれからのミレニアム世代に向けて」

1. お知らせ・BEAT Seminar FINAL  2012年度第4回 BEAT公開研究会
「変革期を迎えた学習プラットフォーム」開催報告

2. お知らせ・UTalk
「課題解決の方法としての「見える化」」のご案内

3. お知らせ
メールマガジンBeatingの終了につきまして

4. 編集後記

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特集 ────────────────────────────────
━━ 2012年度Beating特集「いまどきのミレニアムキッズ」
第12回:特別座談会「これからの100年とこれからのミレニアム世代に向けて」
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インターネットが一般家庭に普及するようになり、子どもの頃からあたりまえ
のようにインターネットやコンピュータを使いこなすデジタルネイティブと
呼ばれる世代が登場してきました。「いまどきのミレニアムキッズ」では、
そんな子ども達のメディア利用の現状と、これからの教育に何が求められて
いるのかを、研究者へのインタビューや最新の研究を取り上げながら探索して
いきます。
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今回は、2012年度Beating特集「いまどきのミレニアムキッズ」の最終回とい
うことで、座談会形式でお送りさせていただきたいと思います。1年間、特集記
事の執筆を担当いたしました梶浦美咲(東京大学大学院学際情報学府 修士1年)、
吉川遼(東京大学大学院学際情報学府 修士1年)、伏木田稚子(東京大学大学
院学際情報学府 博士課程2年)の大学院生3名と、東京大学大学院情報学環
准教授の山内祐平先生の計4名で、幼児を対象としたデジタル絵本の話から、
大人に求められる学び直しの話まで、ざっくばらんに語り合いました。
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■ 必要なのは、親と子の対話を促すようなメディア

【梶浦】 Beating第98月号の佐藤先生のお話にも関係しますが、子どもに読
み聞かせをするためのデジタル絵本を先生が作るとしたら、どのような設計を
お考えになりますか?

【山内】 紙の絵本とデジタル絵本で決定的に違うのは、大きさなんですね。
親が見るときは子どもが、子どもが見るときは親が見られないというように、
画面を共有するのが難しいんですね。そう考えると、そもそもハードウェアか
ら変えないといけない。もっと大きくしなきゃいけないんですよ、たぶん。
タブレットが2枚つながったような大きい形だと、親はこっちを見て子どもは
もう一方の画面で見てというように、結構おもしろいことができるかもしれな
い。紙の絵本は、質感などいいところもたくさんあるのでそのまま残ると思い
ますけど、これからデジタル絵本をつくっていくのなら、親と子どもが複数人
で楽しめるように、まずはハードウェアから見直した方がいいのかなという気
がします。大きくするだけじゃなくて、軽いほうがいいですよね。もっと親と
子が対話して、相互作用が起こるようにするためには。

【梶浦】 もし、現状の大きさと重さのiPad上で扱うデジタル絵本だとしたら、
どういうものを設計すべきでしょうか?

【山内】 子どもがひとりで使うことを想定しているものが多いので、親だけ
でもなく、子どもだけでもなく、親と子どもが一緒に何かできるような仕組み
がいいと思います。最初からある程度、親と子が一緒に使うことを想定してい
るソフトの方がいいですね。

【吉川】 親と子が一緒にと言っても、メディアが豊富になかった時代に育っ
た親と、周りにメディアがある子どものメディアに対する認識には、齟齬が生
じていると思うんです。親はその断絶を乗り越えつつ、どのように関わってい
くべきだと思われますか?

【山内】 子どもは親の追いつかないような使い方を発見する、ということが
出てきますよね。そのときに親は、子どもが何をしているかをよく観察するこ
とが大切だと思います。例えば、ゲームを一括りにして良いとか悪いとか言う
のではなくて、まずゲームで遊ぶ子どもの心がどういう動きをしていて、そこ
で何か学習しているのかしていないのかをよく見ること。そして、そこにポジ
ティブな面があれば、それを活かすような形で親はコメントしていけばいい。
もしネガティブな面しか見えないのであれば、何か制限をかける。つまり、一
律に対応するのではなくて、子どもを観察して推測して、「我が家のポリシー」
というものを決めていくことが大切かなと思います。

■ 親が子どもにLearning How to Learnを教える大切さ

【伏木田】 電子書籍を子どもがひとりで使う場合は、どのような点に気を付
けた方がいいのでしょうか。

【山内】 電子書籍でも普通の本でも同じですが、大事なのは、「もうちょっと
こういうところを調べてみると関連する情報が手に入るよ」と親が子どもに教
えてあげることだと思うんです。今はものすごく強力なデバイスがあるので、
意欲のある人はそういうものを使ってどんどん学習していくことができるじゃ
ないですか。その中で、親がちゃんと「ここを調べたらいいよ」とか、「この観
点が抜けてるからここを押さえた方がいいよ」といふうに、Learning How to
Learnを教えることが大事になってきます。子どもは放っておくと、Yahoo知恵
袋でわかった気になってしまう。だからこそ、親や先生も含めて大人が、批判
的に情報を手に入れながらそれを租借することを実践していかないと。子ども
が情報に接した場合、それを自分の学びにつなげるために大人が助けてあげる
文化を作っていくことが非常に大切だと思います。

■ デジタルと学校教育の有機的な融合とは?

【梶浦】 学校で、電子教材や電子教科書を利用する際のメリットにはどのよ
うなことがありますか?

【山内】 大きく2つあると思います。ひとつは、今の先生はすごく忙しいの
で、すべての子どもに対して適切な教材を自分でつくるのはなかなか難しい。
そのような状況において、学校の外側で作られた教材が流通するようになって、
それが学校で使われるようになれば、高品質の教材が子どもたちの手に届けら
れるようになります。もうひとつのメリットは、反転授業※1ですね。日本で実
現できるかはわからないですが、アメリカではすでに広がっていて、最初から
家で教材の予習を宿題としてやってきて、それを前提により高度な授業を学校
で行うことができる。これはかなり大きなメリットだと思います。

※       1. 講義が宿題になるーー「反転授業」
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/column/20120518/1049903/

【梶浦】 逆に、デメリットや注意した方がいいことはありますか?

【山内】 短期的に起きる可能性があるのは、先生によって使いこなせるかど
うか差が出てくるということですね。ある先生は、デジタル技術を上手に使っ
て授業をできるが、他の先生はできないとか。反転授業についても、ある学校
はできるけど、他の学校はできないということが起きています。今は過渡期な
ので、でこぼこが結構あって。学校は公的なサービスとしてやっているのに、
受けられる教育に差が出てくるのは難しい問題ですよね。しばらくの間、そう
いうことが起きる可能性があって、それはデメリットですね。

■ フリーソースを学校教育の中で取り入れよう!

【伏木田】 デジタルやオンライン学習を公教育に浸透させるには何が必要で
しょうか?

【山内】 情報が他の教科と連携できたら理想ですけど、それは難しいと思う
ので、少なくとも普通の先生が普通にテクノロジーを使うことです。例えば授
業の導入で、電子教材やYouTubeの教材を見せるとか、気軽な形で使い始めな
いと。知的資源は山のようにネット上にあるので、そこから子どもたちと考え
るというように、もっと気軽に使えばいいんじゃないかと思います。

【伏木田】 特別な教材、特別なデザインというわけではないということです
ね。

【山内】 そうですね。ある授業のために特別にデザインする必要はなくて、
「今日はNASAの映像を見るところから始めます」というような授業があっても
いいと思うんですよね。アメリカでは普通にあるんだけど、日本ではそれがな
い。そのことがすごく気になっています、普段に使えるものがいっぱいあるの
にと。プロジェクターで何かを見せられるだけでも、授業はすごく変わるんで
すよね。そういうところから始めた方が、むしろ普及が早いんじゃないかなと。

【梶浦】 フリーリソースで知的なものがたくさんありますが、教師はどれを
使ったらいいか、豊富な資源の中から選別するのは難しいんじゃないかと。そ
ういったときは、どのように選んだらよいと思いますか?

【山内】 最近は授業案とデジタル教材がセットになっている“エデュペディ
ア”※2とかありますからね。授業案をデータベースで見て、みんなで共有する
みたいな。使う教材もリンクで入ってるんですよ。最初にNASAのこの映像を見
せて、次に問いかけをして、学生のワークシートもwordファイルで用意されて
いてというように。日本でも始まってるんですけど、何しろあんまり使ってい
る人がいないみたいなので、まだのびしろがあると思います。アメリカだと、
教職員組合がそういうものを作る時代なので。教師が使える教材を、自分たち
で情報交換するようになるとだいぶ変わってくるような気がしますね。

※2. みんなでつくる教育ウェブ事典EDUPEDIA  http://edupedia.jp/

■ これからの100年とこれからのミレニアム世代に向けて

【伏木田】 今までいろいろと話してきましたが、これから先の100年で、こ
うあってほしい、こうなるといいんじゃないかという教育のあり方をお聞かせ
いただけますか?

【山内】 現実問題はわからないですけど、あとわたしは何年生きるのかとい
うところもあるので(笑)。ただ大きな方向性としては、イヴァン・イリッチ
(Ivan Illich)の言う学習ネットワークの方に行くんだろうなあということで
すね。もはや実質的な学習は学校外のサービスにだんだん依拠するようになっ
てきて、学校の方がむしろそれを補完する存在になっていくのではないでしょ
うか。足りないところを学校で補足するとか、格差のケアを学校がするとか、
そういう形になっていくんじゃないかと。多くの教育資源とかサービスは、
オンラインを中心に学校の外側にあって、それを学校側は取り入れて教育を
やっていくという方がデフォルトになっていくんじゃないかと。

【梶浦】 それは、学校の機能が低下していくということでしょうか?授業外
でのリソースを使って学ぶことが多くなると、学校の本来の機能はどうなって
いくのでしょうか?

【山内】 学校が補足すると言うと、レベルが低いように思うかもしれないけ
ど、より発展的な教育をすることになるかもしれないですよね。反転授業はむ
しろそうです。家で基礎的なことを、学校で応用的なことを学ぶようになって
います。学校がなくなることはないだろうなと思うのは、オンラインであれ対
面であれ、人が集まってひとりでは学べないことを学ぶ場は必要だからです。
それがどういう形式であろうとも、そういう場として学校はなくならないでし
ょう。どんどん情報がアップデートされているので、学ばなきゃいけないこと
は増えているし、学ぶべき要求水準も上がってきています。『ワークシフト』の
著者であるリンダ・グラットン(Lynda Gratton)が言っているように、昔なら
大学で学んだことが10年とか20年で使えなくなってきている。常に学び直さ
ないと、新しい時代の変化に対応できない。アップデートのスピードが上がる
と、学ばなければいけないものは増えるので、死ぬまで学び続けないといけな
い。

【梶浦】 数学や国語、英語のようなものはあまり変わらないんじゃないです
か?

【山内】 数学はベーシックなものなので変わらないかもしれないけれど、IT
によってシステムが変わると、顧客管理などさまざまなものが変わりますよね。
社会自体が情報化すると、それが波及しますから、専門性のアップデートもそ
れに従いますよね。

【梶浦】 先生は常に最新情報を取り入れられて、アップデートをされている
と思うのですが・・・。

【山内】 知識はアップデートできるかもしれないけれど、スキルは全然違う
レベルのものを要求されたりするわけですよ。例えば我々の英語力は、国際会
議で発表ができて、論文が通ればまあいいよという話だったのが、つい数か月
前から起こっている事態は、英語で交渉して英語の契約書について話をしなけ
ればいけないと。そんな話聞いてないよという(笑)。今まで想定しなかった
レベルの仕事をしなければいけないことは起こるので、人ごとじゃないですね。

【伏木田】 そんな大変な時代に生きるミレニアム世代に、最後にメッセージ
をお願いします。

【山内】 大変だと思うとしんどいので、楽しんだ方がいいと思うんですよね。
ようするに、ジェットコースターに乗っていると思えばいいので。スリルを楽
しんで、自分が変わることを楽しめるようになった方が楽しく生きられると思
います。学ぶことは、人が変わることなので、メタモルフォーゼ(変身)する
自分を楽しめるようになることが、これからとっても大事かなぁと思います。

※       山内先生を囲む座談会は大いに盛り上がり、Beatingの紙面だけでは
掲載しきれませんでした。そこで、座談会の全容をBEATブログに掲載
いたしましたので、宜しければあわせてご覧ください。若き日の山内先生
の秘話も登場します!

Beating:特別編|座談会「これからの100年とこれからのミレニアム世代に
向けて」前編
http://blog.beatiii.jp/beating106_note1.html

Beating:特別編|座談会「これからの100年とこれからのミレニアム世代に
向けて」後編
http://blog.beatiii.jp/beating106_note2.html

◎特集記事協力◎
伏木田稚子/東京大学大学院 学際情報学府 博士2年


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おしらせ・BEAT Seminar FINAL ────────────────────
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2012年度・第4回 BEAT公開研究会
「変革期を迎えた学習プラットフォーム」開催報告
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2013年3月23日(土)に
2012年度・第4回 BEAT Seminar「変革期を迎えた学習プラットフォーム」を
開催いたしました。
たくさんの皆さまにお越しいただき、9年間の集大成に相応しく
盛会のうちに終えることができました。ありがとうございました。

セミナーでは、Twitterでハッシュタグ #beat2012を設定し、
Twitter上でも多くのコメントをいただきました。
皆様から集まったTweetをTogetterでまとめましたので、ご覧ください。

▼Togetter - まとめ「変革期を迎えた学習プラットフォーム」
(2012年度・第4回BEATセミナー)
http://togetter.com/li/476450

また、当日の詳しい内容は、後日セミナーレポートにまとめ、
過去の開催報告やBeatingのバックナンバーとともに
情報学環・福武ホールホームページ( http://fukutake.iii.u-tokyo.ac.jp/ )
にアーカイブする予定です。


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お知らせ UTalk       ──────────────────────
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「課題解決の方法としての『見える化』」のご案内
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UTalkは、様々な領域で活躍している東京大学の研究者をゲストとして招き、
毎月開催するイベントです。カフェならではの雰囲気、空気感を大切にし、
気軽にお茶をする感覚のまま、ゲストとの会話をお楽しみいただける場と
なっています。

4月のUTalkでは、「『プラチナ社会』総括寄付講座」で特任講師をされている
菊池康紀さんにお越しいただきます。この寄付講座は、環境・エネルギー、
高齢化社会、成長と雇用等、現代社会が抱える課題の解決を目的として、2012
年4月総長室に設置されたものです。今回はエネルギー問題に関する事例を
中心として、学際的な取り組みと今後の展望についてお話いただきます。

日時:4月13日(土)14:00-15:00

場所:UTCafe BERTHOLLET Rouge(東京大学 情報学環・福武ホール併設)
http://fukutake.iii.u-tokyo.ac.jp/access.html

料金:500円(ドリンク付き/要予約)

定員:15名

申し込み方法:UTalkホームページ
 https://fukutake.iii.u-tokyo.ac.jp/utalk/
の参加申込フォームに必要事項をご記入の上、お申し込みください。

※申し込みの締め切りは4月5日(金)までとします。
なお、申し込み者多数の場合は抽選とさせていただく場合がございます。
ご了承ください。


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お知らせ        ───────────────────────
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メールマガジンBeatingの終了につきまして
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2004年にスタートしたBEAT(東京大学情報学環ベネッセ先端教育技術学講座)
は、2013年3月で役目を終えることになりました。それに伴い、メールマガジ
ンBeatingも今回の配信を最後に終了いたします。みなさまから頂戴している
メールアドレス等の個人情報は、メールマガジンの終了時に当方で責任を持っ
て削除いたします。

BeatingのバックナンバーやBEAT公開研究会のセミナーレポートは、2013年
3月まではBEATのホームページ(http://www.beatiii.jp/index.php)からご覧
頂くことができますが、4月以降は情報学環・福武ホールのホームページに
( http://fukutake.iii.u-tokyo.ac.jp/ )アーカイブする予定です。


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 編 集 後 記 ──────────────────────
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Beating第106号は、お楽しみいただけたでしょうか。

106回にわたって発行してきたBeatingも今回が最終号になりました。
みなさまのご愛読心から感謝申し上げます。

BEAT公開研究会開催報告でもお伝えしたように、先日のBEAT公開研究会では
「変革期を迎えた学習プラットフォーム」と題してCouseraのダフニー・コー
ラー氏に中継でご講演いただき、パネリストには平野敦士カール氏、重田勝介
氏をお迎えして大きな変革期を迎えつつあるオンライン教育や学習環境プラッ
トフォームの今後について議論を深めました。既にCouseraのコースを履修し
ている方もいらっしゃるかと思いますが、インターネットに接続できる環境が
あれば世界中のどこからでも、質の高い講義を、しかも無料で受講できるわけ
です。これはオンライン教育のみならず、既存の教育機関に与える影響は計り
知れません。オンラインでこれだけのことができるわけですから、対面式で行
う学びの場は、対面式だからこそ行えるなんらかの付加価値を備えることが、
ますます求められてくると思われます。

大きな変革期を迎えている教育の現場ですが、いまどきのミレニアムキッズの
座談会で、山内先生が「変化を大変だと思うとしんどいので変化を楽しめる人
になれ」とおっしゃっていました。メタモルフォーゼする自分を思い描きなが
ら、日々精進したいと思っています。

「Beating」編集担当 高橋 薫 (たかはし かおる) kaorutkh@beatiii.jp


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使用いたします。また、ご本人の同意なく、第三者に提供することはござい
ません。

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ご遠慮いただいておりますので、転載を希望される場合はご連絡下さい。

□登録アドレスの変更、登録解除などは
  http://www.beatiii.jp/beating/?rf=bt_m106b

□ご意見・ご感想は…
「Beating」編集担当 高橋 薫 kaorutkh@beatiii.jp
(東京大学大学院情報学環ベネッセ先端教育技術学講座 特任助教)

□「BEAT」公式Webサイト http://www.beatiii.jp/?rf=bt_m106

□発行:東京大学大学院 情報学環 ベネッセ先端教育技術学講座「BEAT」
Copyright(c) 2013. Interfaculty Initiative in information Studies,
The University of Tokyo. All Rights Reserved.

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